リノベーション・改築

短命な日本建築の建築サイクル

 リノベーション「Renovation」は、リフォーム「Reform」と違い、耐震・エコロジー・バリアフリー・歴史的保存等の価値観を付加した改修と位置づけられます。民家の再生は最たる凡例であり、広くは街並みの修景・活性化事業等も定義に含まれます。

我が国における住宅の平均築後年数は、アメリカが55年、イギリスが77年と維持される中、日本は30年という短いサイクルの中で壊され建て替えられてきました。

現在日本の総住戸数は6000万であり、毎年約100万戸の新築住宅が建築されていますが、その一方空き家数は、総住宅数の13.5%を占める820万戸に達しています。(総務省H25年資料)

又、65才以上の人口が3000万人を超え、全人口の25%以上を占める少子高齢化時代を迎えた現在、既存住宅(ストッック)は増え続けています。

 

 

リノベーションの基本工法は、建築物本体をスケルトン(構造体の状態)にし、旧設備配管等は撤去・修繕し、現代工法を組み込みます。

この工法により既存住宅・商業施設・倉庫・廃校・街並み等に、現代の時代要素・用途変更を加える事により斬新なデザイン・価値観が生まれ、次世代まで継承されるのです。

 

Mm邸

イタリアは、ユネスコ世界文化遺産登録数が世界一の都市で、個性魅力的な都市が多数存在します。
IN ジェノヴァ市
Mm邸

戦後1,960~70年台において、高度成長施策から、グッピオ憲章等により「保全と再生」に転換したためです。
IN ボローニャ市

環境面からの改修・リノベーション

また環境面では、次世代まで長く住み続ければ、解体時に発生する産業廃棄物は減少し、環境負荷を軽減する事が可能です。資産価値面では、平均築後年数のスパンが長い欧米では、リノベーション後に資産価値が上がるのは通常的な事のようです。

近年我が国でも民家の再生、倉庫・工場等のリノベーションにおいても、時代性の取り入れ・用途変更・斬新なデザインにより価値観が上がる傾向にあります

建築物を短期間に壊しては建て替える「スクラップ&ビルド」から、今後環境保護の観点から「リノベーション」は、不可欠な工法となるでしょう。

C141

我が国は経済発展と利便性の追求により、日常生活は豊かに変貌しました。
一方私達は、自然と共に歩んできたライフスタイル・歴史文化への配慮も失い、さまざまな環境問題も残して来たといえます。

私達は、その歩みを振り返るとともに、「エコロジー」「スローライフ」「サスティナブル」といった考え方を取り入れ、環境保護のためにも既存建築物(ストック)のリノベーションに積極的に取り組みます

15C建築の邸館を改修した
「ヴィッテン文化センター」
INヴィッテン

フェリーターミナルを改修したオフィス主体の複合施設
IN サンフランシスコ
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