かつて「造り酒屋」を営んでいらした、昭和初期に建築の2階建て・威風堂々たる佇まいの「民家」です。
今や入手困難な地ツガ材・ヒノキ材を伝統工法で組み上げた構造体は、当時の木工技を集結したものです。
2階の応接間は茶室も備え、 襖類は漆塗りで大変格式高い仕上がりです。
民家の再生
昭和初期「造り酒屋」Hk邸
再生後
次世代迄、住み継がれる威風堂々とした佇まいのＨk邸。
屋根を葺き替え、床のレベル調整を施した「離れ」が左部に見えます。
外部開口部は全て高断熱仕様に改修されました。
現代の生産工法の中で、この様な住まいはもう再現不可能と思われます。
離れの屋根が未改修のため、粘土瓦へ葺き替え工事を施工
外壁は黒漆喰仕上げ。
着替え、収納等多用途に対応するストックヤードを新たに増設。
木工の方が頑張って、こんな階段を製作してくれました。
軒下なので耐候性に問題ありません。
対面形式のキッチンセットに改修。小屋組みはあらわしのままです。
隣はタタミコーナーとしてワンルーム化
良質な木製建具は内部に残し、断熱仕様に改修
内部に断熱サッシを組み込み、外部の「連地格子」の形状を維持している。
側板・雲板を加え、重厚感が加わった連子格子廻りです。
再生後
来客の正面に位置する壁面を飾り棚に改修
トイレも民家に相応しく、良質な木質素材で改修されています。
造り酒屋を営んでいらした、2階が応接室の威風堂々たる佇まいの民家です。
2階木製ガラス戸は、雨戸により防御されてきました。
造り酒屋の面影の残るガラス戸出入口部。
手前は、「食事の場」として住み継がれてきました。
左部が離れです。解放廊下により接続されています。
8幅間の離れ屋根全景です。
内部はヒノキ材による大変良質な仕上がりの和室2間です。
庭園も昭和初期建設時より入念な手入れをされながら継承されてきました。
地ツガ材の差鴨居・梁による伝統工法で架構されています。
このような民家は、今やもう本当に貴重・・・
続き間の和室も建築時の趣のまま、建具も含め美しく継承されています。
2階の客間10.12帖は、建具が全て漆喰でありこのような「水屋」を
控えた「茶室」も設置されています。
北角面の「お食事の場」です。
洗面・浴室です。