民家の再生
江戸後期「本棟造民家」Ho邸

  • 再生後
  • 再生前

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下屋根部を瓦・金属葺に葺き替え、外壁は漆喰仕上、
連地格子は新規に製作している。

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正面地袋は再使用、天井部を撤去、建築時の土間上昇空間を再現し、
トップライトより光を落としている。

天井を撤去、松梁を化粧仕上、新に付長押・幕板を取り付けている。

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床下を改修し、左面に階段部が加わった和室・続き間
手前引き分け板襖は、再使用建具

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再生後
荒床を撤去、松梁を化粧仕上し2層階の吹き抜けを創出
東面には高窓を新設し朝日の導入と自然通風を確保。
薪ストーブにより2階部までの、全室暖房を可能にしている。

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和室・続き間に置かれた旧家ならではの「飾り雛」

 

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新規に設置した階段下部に、ムク板の装飾棚を設置。

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床下から出て来た珍しい形状の「石臼」
玄関脇に玉石敷上に据えられている。

 

 

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信州上伊那地域は、河岸段丘底部である沖積氾濫原に広大な水田が広がる
「水郷地帯」である。長期に渡り豊かな「水田耕作」が営なわれ、
明治中期以降の「養蚕業」への転作も少なく「水田」を主体とした原風景
継承してきた。

 

保科邸-28

Ho邸
「養蚕民家」が多数残存する南信州と異なり、江戸後期からの「本棟造民家」
が極く少数ながら住み継がれている。今回再生されたHo邸も「水郷地帯」
に建築されたこの様な民家である。

 

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Ho邸
旧家の趣を残す土蔵廻りに配された水路
生活用水として、多用途に有効利用されてきた。

 

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庭園には建築時に植樹されたと思われる樹径の大きな
アカマツ等が、幾種も生育している。

 

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地域の皆さんの「本棟造民家」への意識は高く、
昭和の「本棟造民家」が「水田地帯」に幾棟か点在している。

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