このような診療所と薬局がひとつの圏内で両立しながら、
患者さんに愛される 「医療ｿﾞｰﾝ」を少しずつ造り上げて
きました。

「S薬局」さん改築に際し「医療ｿﾞｰﾝ」内の患者さんが集中する
「核的な施設」に該当するため突出しない　形態で
ﾃﾞｻﾞｲﾝしています。

店舗入り口は幅広の片引き戸を採用。
耐侯性を考慮し､ｱﾙﾐ枠に本実板を埋め込んであります。

屋根には20年買取り保障の太陽光発電12KWを設置。
緩勾配の片流れ形状を考慮し、屋根材は高さの高い嵌合式ﾊｾﾞ葺に決定。
軒の出幅は妻・桁面とも1.1Mあります。
ヒヨコのサイン計画は、御施主さんの別途工事です。

洋風建築といえば、明治維新の擬洋風建築を想い浮かべますが
本来は大正・昭和と偶発的に現れる格式高い様式でもあります。
化粧ｵｰﾀﾞｰは既製品ですが、多種に使い分け装飾手法を試みています。

広さは限定されましたが､敷地のｺｰﾅｰ部を外部庭園とし歩行者通路も設置し
地域の皆さんに解放しています。

店舗内部風景です。
主体は鉄骨造ですが、手前の勾配天井部は、木工事･ﾋﾉｷ登梁による勾配天井です。

手前が来客者のための手洗い、奥が掲示棚です。
展示棚は自然光によるﾊｲｻｲﾄﾞ採光を採用。

来客者用の多目的ﾄｲﾚです。間口は2.6mとかなり広め。

日常的に登り降りする階段部。
採光方法に変化を加え、飽きない空間を提案。