先人達の賜物を構成素材として
後世へと伝承する鎮守の森のコミュニティー施設 吉田区民会館
鎮守の森「吉田神社」の隣地に計画された600世帯余りの地域の為の
「コミュニティー」施設です。
平穏な農村地帯の恵まれた敷地に、少し開いたコの字形に機能を配し、
内・外部空間、地域との一体化を試みています。「風景を活性化する
建築物」が生まれればと期待しています。
南面が和室棟、北面が大広間棟。
中央が会議室棟と機能分離して配置している。
地区の紋章を鬼瓦に掘り込んでいる。
屋根・瓦部ディテール
アートギャラリー
ベンチ・テーブルは杉丸太材を加工している。
地区の皆さんが、区有林から切り出した70~80年産材のヒノキ丸太を
ホールの柱に使用。構成素材として後世に引継ぐ。
談話コーナー
手前は休憩用のタタミベンチ。
音響も考慮した折鶴天井の「大広間」
各銘木類を使用し、左官仕上の本格仕様の「水屋」
生地仕上の4寸角桧柱を使用した「桧の間」
各造作材を民家風に着色した「杉の間」
H9年10月竣工 木造平屋 920㎡(高森町)